1週間の研修 その2

皆さま、こんばんは。

 

イタリア研修の第2弾。

フィレンツェから、電車で30分、ボルゴ・サンロレンツィオという所へ。

少し電車に乗るだけで、あっという間に緑が沢山の場所へ。

トスカーナの素晴らしい自然が広がります。

今日は、小さな村へ行き、古い水車小屋へ。

目的の粉挽き体験です。

古代の麦を使って、古い水車で粉を挽くなんてとても日本ではできない体験、

とても楽しみです。

 

とても、小さな村にも拘らず、立派な教会です。

奥には、住民が作った考古学の博物館があるそうです。

(観光客はほとんど来ないらしいのですが。)

信仰の深さと地域の結びつきを感じます。

 

そして、水車小屋へ。

 

粉挽きだけでなく、パン作りも出来るようになっています。

もちろん、石窯も!!

こんな所で作ってみたい!!

粉挽きは、水の力で行うのですが、その前に麦から小石など小さなゴミを取り除く作業。

これは、なんと手動なんです。

地味なんですが、本当に大変。

腕が筋肉痛になります。(画像が無くてすみません)

ゴミを取り除いた麦を、上から入れて水車を動かし粉を挽きます。

とても大きな石臼でゆっくり挽くので、熱による影響がない為、挽いた粉はふわふわです。

フワフワの粉をふるいにかけ、ようやく完成。

出来上がった粉は、本当に愛おしく感じました。

 

粉に関わる仕事を長くしている私ですが、実際麦から粉になるのを見るのは初めて。

全身、粉まみれになりながらひたすら作業。

4時間ほどかけて18kgの粉ができました。

 

次の日に、パン焼きがあるという事でしたが、残念ながら帰国の日でしたので参加できず。

大事な粉を頂いて帰りました。

全身粉まみれのままで、電車でフィレンツェの中心街に帰りました。(笑 )

 

今回の研修では、トスカーナのお菓子、果物、乳製品などをダイレクトに感じることができました。

何より、粉が美味しい。

粉を生かしたシンプルなお菓子、パンを沢山味わいました。

普段、店と自宅の往復の、限られた空間と味に慣れてしまいがちですが、

広い所で、自分の店や味の感覚を俯瞰して考えるいい機会になりました。

自身が向かうものがどこなのか、改めて感じることができました。

 

イタリアに比べて、日本は過剰包装がとても多いです。

日常的なお菓子として、簡易包装、エコバッグの使用なども、もっともっと

当店でも取り入れていきたいです。

みなさまにも、ご協力お願いいたします。

 

最後に、水車小屋での可愛い猫ちゃん。

 

次回は、番外編です。